MASANOBU IN PARIS,1990
写真・文:大内正伸
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街並、彫刻
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朝方、まだ暗いうちから外に出て散策。
風が強く小雨が降っているが、
車が多く、けっこう騒がしい。セーヌ川沿いに古い建築が並んでいて、
建物細部のデザインを見ているだけでも飽きない。
結局、セーヌ川に沿って橋と橋との区間を一周してきた。
朝はホテルのラウンジでパンとカフェオレとオレンジジュースだけの朝食。
今日は午前中はバスで観光、午後は研修。官庁での会見なのでネクタイをしめる。
まずはトロカデロ広場に行き、シャイヨ宮のテラスからエッフェル塔を真っ正面に見る、
というもの。そしてノートルダム寺院だ。
バスでいろんなところをぐるぐる回って、バスの窓からパンテオンやオルセー美術館や、
ジャンヌダルクの像や、ヴァンドーム広場や、オペラ座などの建物をみて、
コンコード広場で降りる。中央から遠く凱旋門がみえる。
広場の四隅にある女神像がよくて写真を撮ったりする。
とにかくバスからの眺めでもわかるが、パリは街中が彫刻だらけなのだ。
しかも、それぞれのレベルが高くて、その空間を気持ちよく彩っている。日本でもよく地方の駅前とか、
公園なんかに彫刻が置かれているが、
パリに来てあれを思い出すと赤面してしまうのだった。
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